TOEFL iBT®を初めて受ける人に向けて、申し込みから試験当日、スコアの確かめ方までの流れをまとめました。内容は、TOEFL®を作っているETSの公式サイトと、日本で案内しているETS Japan合同会社のTOEFL®テスト日本事務局のページによるものです。TOEFL iBT®には、テストセンターで受ける会場受験と、自宅で受ける自宅受験(TOEFL iBT® Home Edition)があります。日本事務局は、この2つで特徴・構成・料金・スコアに変わりはないと説明しています。会場実施日と申込締切はTOEFL iBT®の日程のページ、スコア・受験料・試験の構成はTOEFL iBT®とはのページにまとめています。

会場受験と自宅受験の違い

  • 受験場所:会場受験は、全国約50か所のテストセンターです。自宅受験は、自宅(静かな個室が必要)です。
  • 機材とネット環境:会場受験は、テストセンターが用意します。自宅受験は、自分でパソコン・カメラ・マイクと安定したインターネットを用意して設定します。
  • 試験監督官:会場受験は、テストセンターの試験監督官で、日本語が通じます。自宅受験は、オンラインでのリモート監視で、日本語は通じず、英語だけです。

申し込みの流れ(会場受験)

  1. 受験案内を読む:申し込みの前に、ETSの「Information Bulletin(受験要綱)」を読みます。全世界共通で、約17ページの英語の資料です。ETSは、受験者がその内容を理解し、すべての条項に同意したうえで申し込んで受験しているとみなしています。日本事務局は、日本語の「受験案内」(eBook)も用意しています。
  2. ETSアカウントを作る:ETSアカウント「My TOEFL Home」を作ります。アカウントは、原則として1人につき1つです。登録する氏名のスペルは、当日に見せる身分証明書の氏名と完全に一致させます。一致しないと、受験できず、受験料も返金されません。
  3. 受験の申し込み:アカウントにログインして「Register for a Test」から「Test Center」を選び、地域を入れて、受験日と会場・時間を選びます。名前(ローマ字)・誕生日・住所を入力します(名前と誕生日は正確に)。申込内容を確かめて、支払いに進みます。支払いには、クレジットカードかPayPalが必要です。申し込みが終わると、ホーム画面に予約の概要が出ます。会場受験は、電話や郵送でも申し込めます。
  4. 受験日の前日:ETSアカウントで、テスト開始時間と会場をもう一度確かめます。

障害や健康上の理由で特別な配慮が必要な人は、受験の申し込みの前に申請します。ETSが承認した後でなければ、申し込めません。書類は英語で作り、確認には、ETSが書類を受け取ってから約6週間かかります。

申し込みの後にできないこと

  • 受験日の4日前(中3日)を過ぎてからの、テスト日・会場の変更とキャンセル。変更とキャンセルは、ETSアカウントから行います。郵送・メール・会場では受け付けられません。変更には費用がかかります
  • 4日前までのキャンセルでも、返金されるのは受験料の50%です。現金での返金はなく、支払ったときの通貨で払い戻されます
  • 3日の期間内に2回以上受けること(ETSのBulletinの決まり。受験回数に上限はありません)
  • 遅刻して受けること(受験できず、受験料も返金されません)

変更とキャンセルの期限と払い戻しは、自宅受験も同じです。

身分証明書(会場受験)

  • 日本国籍の人(会場受験):パスポート、運転免許証、マイナンバー(個人番号)カード、住民基本台帳カードのいずれか1点。
  • 外国籍の人(会場受験):パスポート。パスポートが英字で書かれていない場合は、氏名が英語で確認できる顔写真付きの身分証明書も出します。パスポートを持っていない人は、顔写真付きの在留カードか特別永住者証明書でもよいとされています。

どの書類も、原本で、有効期限内で、顔写真付きのものに限ります。スマートフォンなどの電子媒体のものは無効です。予約のときに登録した氏名と、書類の氏名が完全に一致している必要があります。顔写真の汚れやキズ、化粧、服装、顔の表情などで本人確認が難しいと会場の受付が判断すると、その書類は無効になり、別の有効な書類を出すことになります。オーストラリアまたはイギリスで就学・就労・定住する予定の人は、これらの国の入国管理当局が求めるパスポートかNational IDを出す必要があります。当日に規定の身分証明書を出せないと、どんな理由でも受験できず、受験料も返金されません。

試験当日(会場受験)

持っていくもの

  • 規定の身分証明書
  • 予約番号(Appointment Number)が書かれたページ:ETSアカウントの「今後のテスト(Upcoming Tests)」ページを印刷したものです。
  • 耳栓:会場ではヘッドホンをつけますが、試験は一斉に始まらないため、Speakingで録音している人の声が聞こえることがあります。耳栓の使用は許可されていますが、会場では配られません。

メモを取る鉛筆と用紙は、会場が用意します。日本事務局は、予約番号のページを持ち物に挙げる一方で、テスト会場内に持ち込めるのは身分証明書と耳栓だけと案内しています。ETSのBulletinも、携帯電話・タブレット・時計・ヘッドホンなどを教室に持ち込むことを禁じています。

到着からチェックインまで

  • 会場には、予約時間の30分前までに着きます(ETSのBulletinも、少なくとも30分前に着くことを求めています)。日本事務局は、電車の遅れも考えて、遅くとも試験開始の1時間前までに着けるように家を出る時間を決めることを案内しています。遅刻すると、受験できず、受験料も返金されません。
  • 試験は一斉には始まりません。受付に着いた順にチェックインして、テスト会場内に案内されます。
  • チェックインでは、会場で渡される書類を記入して出し、身分証明書の確認、スコアレポート用の写真の撮影、ボイスサンプルの録音、セキュリティチェックを行って、指定された席に着きます。ボイスサンプルは、決められた英文を声に出して読んで録音します。原稿は日本事務局のページに載っています。

試験中

  • 全セクションで、メモを取れます。
  • キーボードは、QWERTY配列の米国式です。日本式キーボードの会場では、配列が違う場所についての案内があります。
  • Writingは、タイピングだけで答えます(手書きはできません)。Speakingは、ヘッドセットのマイクに向かって答えを録音します。
  • 休憩はありません。
  • スコアを受け取るには、ReadingとListeningの各セクションで1問以上、SpeakingとWritingの各セクションで1題以上に答える必要があります。Speakingで声が小さいと採点されず、全セクションのスコアが受け取れないことがあります。
  • 不正とみなされる行為や、チェックインの手順は、Bulletinの「ON TEST DAY」に書かれています。守らないと、退出を命じられたり、スコアが取り消されたりすることがあり、その場合は受験料も返金されません。

テストの終わりに:スコアのキャンセル

テストの終わりに、ReadingとListeningの非公式のスコアが画面に出て、公式のスコアが出る予定日も示されます。そのとき、画面右上の「Cancel Scores」を選んだり、スコアを報告するかを問う質問に答えたりすると、全セクションのスコアがキャンセルされます。スコアレポートは出ず、本人にもスコアが知らされません。日本事務局は、押し間違いに注意するよう呼びかけています。キャンセルしたスコアは、試験日から60日以内にETSへ有料で申請すれば取り戻せます。いったんスコアを報告すると決めると、キャンセルはできません。自宅受験でも、テストの終わりに、スコアを報告するかキャンセルするかを選びます。

自宅受験(Home Edition)の申し込みと当日

自宅受験は、同じETSアカウントからインターネットで申し込みます(電話・郵送では申し込めません)。「Register for a Test」から「At Home」を選びます。支払いまでを20分以内に終えないとタイムアウトになり、やり直しになります。予約画面は世界共通で、日本の深夜の時間帯も表示されます。タイムゾーンが日本時間になっているか、「12:30 AM」が深夜0:30のことであることを確かめます。

申し込みの前に確かめること

使用機器・環境の要件を満たしていないと、当日に受験できず、返金も無料の日程変更もありません。

  • パソコンは、デスクトップかノートパソコンです(タブレット・スマートフォンは使えません)。画面とキーボードは1つだけです。TOEFLテストアプリをインストールして、機器のチェック(Equipment Check)を行います。
  • スピーカーとマイクは、ヘッドセットやイヤホンではないものを使います。カメラは、部屋の360度を見せられるように動かせるものです。場合によっては、スマートフォンやタブレットを、2台目のカメラとして使います。
  • 部屋では、1人きりで、ドアを閉め、透明な壁やドア・大きな窓は覆います。公園・インターネットカフェ・レストランなどの公共の場所では受けられません。ベッドやソファではなく、ふつうの椅子に座ります。
  • 耳と顔が見えるようにします(マスクはつけられません)。時計やアクセサリーは外します(結婚指輪・婚約指輪は外さなくてよい)。ヘッドホン・イヤホンも使えません。
  • メモは、紙には取れません。小さな卓上のホワイトボードと消せるマーカー、または透明なシートプロテクターに入れた白紙1枚と消せるマーカーを使います。
  • 日本事務局は、受験当日の開始前に、パソコンの言語設定を「英語」にするよう案内しています。オンライン試験監督官は、日本語の会話や読み書きができません。

本人確認書類

日本事務局の自宅受験の申込のページには、「原則、有効期限内のパスポート(英語表記の氏名、顔写真、署名入り)が必要」と書かれていて、日本事務局の会場受験と自宅受験の比較表でも、自宅受験の身分証明書は「パスポートのみ」とされています。

自宅受験の本人確認には、Entrust IDVaaSというアプリを使います。日本事務局は、パスポートのICチップから氏名を確認するため、パスポートを使うよう案内しています。ETSのBulletinは、このアプリでの本人確認が必要な人は、テスト開始の少なくとも48時間前までに済ませるよう案内しています。

当日の流れ

  • チェックインは、予約時間の15分前から始められます。予約時間から30分以内にチェックインを始めないと、テストはキャンセルされ、受験料も返金されません。
  • メールかMy TOEFL Homeから「Start Test」を選ぶと、TOEFLテストアプリが開きます。待合室で、2台目のカメラの接続、本人確認、部屋のスキャン、機器の最終チェックの順に進みます。部屋のスキャンでは、四方の壁と隅、机の下、作業スペース全体を試験監督官に見せます。
  • 試験中は、カメラに映る場所にいて、手も見えるようにして、座ったままでいます。Speakingのとき以外に、声に出して読んだり話したりすることはできません。休憩も取れません。ほかの人が部屋に入ることもできません。
  • 画面共有やリモート操作のソフト(Zoom・Skype・TeamViewer・Microsoft Teamsなど)は、あらかじめ止めておきます。
  • テストの最後に、メモに使ったホワイトボードやシートの文字を消して、表と裏をカメラに見せます。

スコアの確かめ方

  • スコアは、受験日から3日以内に、ETSアカウント(My TOEFL Home)で確認できます。会場受験も自宅受験も同じです。PDFのスコアレポート(Test Taker Score Report)も、アカウントからダウンロードできます。紙のスコアレポートのサービスは終了しています。
  • 出願先(大学など)へのスコア送付は、申し込みのときからテスト前日の午後10時までにアカウントで送付先を設定すると、4か所まで無料です。受験の後に送る場合は有料です。
  • スコアは、テスト日から2年間有効です。スコアレポートには、そのテストの結果と、MyBestスコア(過去2年間の有効なスコアから、各セクションの最高のスコアを組み合わせたもの)が載ります。MyBestスコアの扱いは、受け取る大学・機関によって違います。
  • WritingとSpeakingは、受験日から30日以内に、有料で、スコアの見直し(再採点)を申請できます。見直しは1度だけで、すでにスコアを大学・機関に送る手続きをしている場合は申請できません。
  • 自宅受験のスコアも、会場受験と同じ公式スコアです。スコアレポートのテストセンターの欄には、「Home Edition」と表示されます。

出典